全国的に新型コロナウイルス感染の急拡大が続く中、岐阜県独自の基準指標の一部は11日時点で、まん延防止等重点措置の実施を想定するレベル2相当に入った。11日の記者会見で古田肇知事は「今週の感染状況を注視するが、状況次第では県独自の非常事態宣言やまん延防止等重点措置などを打ち出すことも検討する」と警戒を高める。

 県が昨年11月に策定した基準指標は、国が示した5段階のレベル分類の考え方を踏まえて、レベル判断の目安として基準を設定した。病床使用率や重症者数などの四つの指標や、県内や近隣の状況など総合的にレベルを判断する。

 11日の発表では、病床使用率は14・1%、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数は16・73人、陽性率は6・8%。4項目のうち2項目がレベル2の目安に達した。

 重症者は昨年11月からゼロが続いているが、病床使用率は上昇中で、12日は新規感染者が165人に達し、医療提供体制がさらに逼迫(ひっぱく)する恐れがある。県が11日に発表した緊急対策では、今後、爆発的に感染者が増えた場合「エッセンシャルワーカーの確保や維持が難しくなる。病院や福祉施設、企業、学校などで機能停止になりかねない」と強い警戒を県民に呼び掛けている。11日に記者会見した古田知事は「3連休の出来事が今後の感染者にどのように反映するかが、次の対策を考える決め手になる」と述べた。

 一方、既に県内でも感染者の約8割に置き換わりが進むオミクロン株による県内の感染事例を見ると、感染力の強さや、ワクチンを2回接種した人でも感染するブレークスルー感染が際立っている。

 県が発表した感染事例によると、複数の家族10人による会食で8人が感染し、このうち4人がワクチンを2回接種済み、4人は接種対象外の子どもだった。会食から3~5日で発症したという。

 県の分析では、感染力の強さはデルタ株の3倍程度。発症までのウイルスの潜伏期間は、デルタ株の5日程度に対して、オミクロン株は3日程度と短い。また、県内のオミクロン株感染確定者の大半がワクチンを接種済みで、ブレークスルー感染も懸念されている。