黄金色に輝くあめが次々と出来上がっていく。岐阜市大宝町にある手作りあめ専門店「柴田飴(あめ)本舗」では、看板商品の「大根生姜(しょうが)飴」をはじめ、数多くの手作りあめを製造・販売する。創業当時からの製法で、今も愛されるあめ作りの音を聞きに同店を訪れた。
店は1931年創業で、今年で92年を迎えた。3代目の柴田幸芳さん(56)が約30年前に父・忠夫さんから引き継いだ。機械を使って大量生産する手法ではなく、主に昔ながらの手作りで無添加のあめを製造している。
平日の午前9時から、鍋いっぱいの水あめや砂糖を約140度で煮始める。一日に作るあめは平均約60キロで、多いときは150キロを製造する。
甘い匂いと、ぐつぐつという音が聞こえてくる。あめを煮ている鍋から一口、柴田さんが味見をする。「煮る温度が高いと、かんだときにカリンとした軽い歯ごたえのあめができる。その調整が難しい」とこだわりを語る。
その後は、冷却した金属製の板に流し、表面を冷やす。少し固くなった状態にして板の上でよく練り込み、ロール抜きと呼ばれる機械で丸い形に成形していく。約70年前から使っている機械で、成形されたあめはつやつやした丸い形に仕上がり、バンバンと手でたたいて回りの余分な部分を取り除くと、コロコロとした丸いあめが出来上がる。
製造されたあめは県内はもちろん、首都圏や関西圏など、県外でも販売されるほど人気。「合理的に機械で作る方が楽なんでしょうけれど、手作りで無添加という部分を喜んでもらっている」と柴田さんは話す。昔ながらの製法で作られるあめは、今も人々に愛されている。
【memo】
主な商品の他にも、企業や学校、個人とコラボしたオリジナルキャンディーを製造している。「手作業だからこそ難しい素材にもチャレンジできる」と柴田さん。最近では東京大大学院理学系研究科付属植物園で採れたギンナンなどを使ったあめも開発した。主な商品は柴田飴本舗のホームページから購入できる。










