10月27日の事故後、トンネル掘削工事が停止しているリニア中央新幹線瀬戸トンネルの工事現場=12月、中津川市瀬戸

 岐阜県中津川市のリニア中央新幹線瀬戸トンネル工事で発生した死傷事故を巡り、県は13日、有識者らがJR東海の環境保全の実施状況を審議する県環境影響評価審査会地盤委員会の第2回会合を開いた。事故による地盤沈下はないと結論付け、丁寧な監視を継続するようJR東海側に求めた。今後、審査会としての意見を取りまとめる。

 昨年12月の初会合などで指摘のあった地盤沈下による空洞化の可能性について、JR東海は目視観察で異常は確認されておらず、坑内の計測結果も大きな変動はないため、環境影響は発生していないと説明。委員は脆弱(ぜいじゃく)な岩盤に今後も当たる可能性があるため、継続的に監視をするようJR東海に求めた。

 委員は一部の工法が現場判断で変更された点を指摘し、施工者とJR東海が情報共有を密にするとともに、未然防止への取り組みや、地域への丁寧な説明も求めた。トンネル事故は昨年10月に発生し、県内3工区のトンネルも含めて工事は中断している。県は同12月にJR東海から再発防止策などをまとめた報告書の提出を受けた。安全対策を検討する専門家の会議は今後開催する。