コウゾを川の中に並べる組合員ら=14日午前11時3分、美濃市御手洗、板取川

 美濃和紙の里の冬の風物詩「コウゾの寒ざらし」が14日、岐阜県美濃市御手洗の板取川で行われ、美濃手すき和紙協同組合の組合員らが冷たい川にコウゾをさらした。

 

 寒ざらしは川の水でコウゾの不純物を取り除き、天日に当てて漂白するための伝統的な作業。良質な和紙を作る上で重要な工程で、昭和40年代ごろまでは板取川各所で行われていた。現在は各工房の水槽で行うが、伝統的な技法を後世につなごうと、組合が毎年この時期に本美濃紙保存会の研修を兼ねて実施している。

 今回は22・5キロの茨城県の大子那須楮(だいごなすこうぞ)を用意し、気温0度、水温4度、一面雪景色が広がる中、胴長や長靴を履いた職人が次々と川に入り、束になったコウゾを丁寧に広げて、重ならないように川底に並べた。

 組合の鈴木竹久理事長(72)は「昔から伝わる技術を若い人にも学んでもらい、継承していきたい」と話していた。