地方公共団体向けのバスの予約管理システムを開発したジーネックスの柴田俊社長=岐阜県多治見市大薮町
ロコバスのチラシ
ロコバスのチラシ

 1日の利用者が50人に満たないバスを想定した予約管理システム「ロコバス」を、岐阜県多治見市のシステム開発会社が開発した。県内では飛騨市や中津川市、加茂郡白川町で既に導入され、複数の自治体とも採用に向け協議中という。無駄を省きコストを抑えたのが特徴だ。

 手掛けたのは、多治見市大薮町のウェブシステム開発会社「ジーネックス」(柴田俊社長)。バスは社会インフラとして特に学生や高齢者に必要とされている。不採算路線は地方公共団体が運行することが多いが、▽誰も乗らない時間帯がある▽利用者が少ないのに広範囲を回る―など、効率が悪いのが悩み。

 予約して利用する「オンデマンドバス」にする場合、人工知能(AI)を使った最適ルート生成など高度な機能や、専任のオペレーターを想定するとコストが高くなるため、ロコバスでは必要最小限に単純化し、路線とダイヤが決められたバスの事前予約などに絞った。

 管理者は利用人数に合わせた車両の手配、運休などの一元管理が簡単にできる。利用者はスマートフォンで利用する路線とバス停をあらかじめ登録しておき、利用する便を選び申し込む。導入は月額5500円から、初期費用は22万円から。スマホが使えない利用者向けの対応など、地域ごとに異なる事情に即して運用を考えていくという。

 柴田社長は「静岡県湖西市の実証実験では本年度、業界最大手に代わり当社のシステムが採用された。シンプルでちょうどよいシステムを提供し、地域の足の維持に貢献したい」と話している。