-昨年を振り返って。

 創業20周年の節目の年で、11月には「ひでぴょんバースでい祭」を開催。キッチンカーで地域の方をもてなしたり、洗濯物を干す際に使うオリジナル商品を安価で提供するなど、日頃の感謝を伝える良い機会となりました。

 当社では、トラックシートやパレットカバーなどのシートを生産していますが、付加価値商品の発売を視野に、大津市に印刷用の工場を一昨年新設しました。「水と空気以外は何でも印刷するぞ」という意気込みで、シート以外にも絵馬から大型の看板まであらゆるものを請け負っています。シート関連はコロナ禍の影響を受けたものの、印刷部門が好調だったことや、関東に営業拠点も増え、結果的には目標の年商4億円に到達。さらには過去最高益を記録しました。

 -注力している事業は。

 側面が羽根のように左右に開くトラック「アルミウイング車」は天井のセンターから雨漏りすることがあり、通常シートをディーラーで張り替えれば、数日間トラックを使用できません。そこで考案したのが、出張修理「ウイングバリアキング」。シートの上から新しいシートを張り防水処理するもので、土日やトラックが稼働しない日に数時間での修理を可能にしました。トラックの業務に支障が出ないうえ、安価のため多くの依頼を受けています。

 -地域に向けては。

 大型のシートに卒業証書を印刷し、卒業式でフォトスポットにしてもらう事業を行っています。多くの学校で飾っていただけるよう、SNSを駆使したキャンペーンを企画中。一生の思い出として子どもたちに喜んでもらえればと思っています。他にも、自治体名を記したシートや土のう袋、のぼりなどを提供したり、県内の各種プロスポーツチームの応援を続けながら地域とともに歩み、さまざまなアイデアで業務を拡大していきます。