―昨年を振り返って。

 雇用創出のため、全国でカフェなどを展開していますが、4月にオープンした岐阜市の柳ケ瀬グラッスル35にも出店しました。イタリア語で「橋」を意味する「cafedeVоlta(カフェドボルタ)」と名付け、「岐阜市と人々の懸け橋になりたい」という思いを込めました。家族連れや買い物客、観光やビジネスで訪れた方にも、くつろげるスペースとしてご利用いただいています。今夏には岐阜高島屋が撤退しますが、岐阜を活性化させるチャンスと考え、街を面で捉え、グラッスルを核とした横のつながりが広がるように貢献していきたいと考えています。

 ―講演や企業訪問も増えました。

 創業以来、大切にしてきたのは「人づくり」で、変わらないキーワードです。これからを担う大学生が訪れた時には、仕事をしていく上で「人」との関わりが大切であることを伝えながら、社会や地域でどのように貢献していくのか、個々の役割の重要性を話しました。今後もそのような機会を増やしていきたいです。

 ―人材確保も課題の一つです。

 人口減少が進む中、企業における人材育成が大きな鍵を握っています。特に、特定技能実習生を含めた外国人を雇用するケースは今以上に増えていくことが予想され、外国人の人材育成は急務と言えます。人材派遣業で培ってきたノウハウを生かし、企業を支援していきたいと考えています。

 ―2024年の抱負を。

 来年は創業20周年を迎えます。その節目に向け、この1年は基盤固めをしていきたいと思っています。個々の個性を伸ばしつつ、最大限に能力を発揮できるように、常に育成の最善策を考えていますが、これからも一人一人の成長を社会全体の成長につなげていけるように、就労支援、人材育成に力を注いでいきたいです。