-今年の経済展望は。

 足元の経済環境は引き続き緩やかに、着実に回復し、昨年より良い状況になっていくと思います。辰(たつ)年は相場が良いという格言もあります。新NISA(少額投資非課税制度)も始まりますし、新型コロナの5類移行で、消費はまだら模様ですが総じて悪くない状況です。昨年同様、賃上げに期待が持てれば、世の中のマインドはよりポジティブな方向へと変化していくと思います。

 -大垣共立銀行(OKB)として力を入れて取り組むことは。

 今年のキーワードは「Always~変わらぬ想いで、明日を変える~」です。「地域とともに」の想いは決して変わりませんが、商品やサービスはニーズに合わせて柔軟に見直し、時代に挑み続けます。サステナビリティへの取り組みとして▽地域経済の持続的成長▽地域のイノベーション支援▽多様な人材の活躍推進▽気候変動対応、環境保全▽地域資源の活用▽コーポレートガバナンスの高度化-の6つのマテリアリティ(重点課題)を設けています。これらを着実に進めながら、お客さまと対話してともに考え、銀行が持つ経営資源を活用していきます。また当社以外の事業者が持つソリューションを一緒に提供することでプロデューサーとしての役割も果たしていきます。

 -OKBの目指す姿は。

 OKBは金融機能を持った地域貢献企業として、「地域に愛され、親しまれ、信頼される銀行」という基本理念を掲げています。まずは何でも話を聞かせてください。最初から、これはできないという壁はありません。いま100%応えられなくても、いずれ形を変えて応えます。今年3月末には現在の中期経営計画「Let,s Do It!」が終わり、新しい計画が始まります。そこでOKBが目指す将来像や社員の思いを地域の皆さまにしっかりと伝えたいと思います。