県内の介護現場では、今では外国人職員を見かけることは珍しいことではなく、多くの外国人職員が言葉や文化の壁を乗り越えながら、日々の業務に奮闘しています。安八郡安八町の特別養護老人ホーム「サンライズ長良」でも3年前からインドネシア人技能実習生の受け入れを始め、現在は特定技能と合わせて9人が活躍中です。ニア・ユリヤナ・アスマラニさんもその一人。ニアさんにお話しをうかがいました。

やりがい聞いてみました

インドネシア出身、高校卒業後に来日
ニアさん(サンライズ長良・安八町)

流暢な日本語で利用者と接するインドネシア出身のニア・ユリヤナ・アスマラニさん。介護福祉士の取得に向け、準備を進めている=安八郡安八町森部、サンライズ長良

 -日本で介護をしようと思った理由は。

 大好きだった祖父が病気になり、だんだんと身体が動かなくなっていきました。その様子を見る中で介護の仕事に興味を持つようになりました。ただ、インドネシアには介護施設等はありませんので、アニメや音楽の影響で興味のあった日本に行くことを決めました。

 高校卒業後は1年間、語学の勉強をし、19歳の時に技能実習生としてサンライズ長良に来ました。サンライズ長良にとって、インドネシア人の受け入れ第一号で、母国語で気軽に聞ける先輩はいませんでしたが、皆さんとても優しく教えてくださったので無事に慣れることができました。3年働いて一度インドネシアに戻り、3カ月前に特定技能として再来日しました。

 -やりがいや目標は。

 入浴介助も食事介助も何でも楽しいです。特に入浴介助は、利用者とゆっくりとお話しできますし、お風呂に入り喜んでいただけることで私もうれしくなります。

 今後の目標は介護福祉士の取得で、来年受験予定です。受かれば日本とインドネシアを行き来しやすくなりますし、家族を日本に呼ぶこともできるようになります。長く日本で頑張るために合格したいです。