岐阜県と岐阜市は25日、県内40市町村などで新たに過去最多の計816人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者が800人を超えるのは初めてで、これまで最多だった577人(21日発表)を大幅に上回り、感染拡大に歯止めがかからない。古田肇知事は記者会見で「感染のピーク、天井はまだ見通せない」と危機感を示し、「一人一人、家族、職場、あらゆる場面で最大限の基本的な感染防止対策に注意を払っていただきたい」と呼び掛けた。

 県内の感染状況は、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が188・45人と過去最多を更新。24日時点の入院患者は478人に上り、県独自の基準指標で「50%」を超えたら最も警戒が必要なレベル4相当としている病床使用率が53・5%に達した。陽性率は16・4%。基準指標4項目のうち人口10万人当たりの新規感染者数と病床使用率、陽性率の3項目がレベル4相当となっている。重症者はゼロのまま。

 急激な感染拡大に伴い、県内は21日から、全42市町村を対象に、まん延防止等重点措置が適用されている。22日には自宅療養が始まった。県は医療提供体制を強化し、病床と宿泊療養施設、臨時医療施設を合わせて3千床体制に拡充するほか、保健所の人員体制を増員する。ワクチンの3回目接種を着実に進め、高齢者を対象とした接種を2月末までに完了できるよう、不足する4万5千回分ほどのワクチンを補う目的で3月予定分を前倒しで配分するよう国に要望した。

 古田知事は「感染経路が不明な人が71・2%と非常に多く、まさに本格的なまん延状況に至っている」と指摘。政府への緊急事態宣言の要請の判断については「当面は重点措置について対策を徹底し、その効果を見定めていく」と述べた。