大垣日大進化の鍵は〝スピード〟―。第98回全国選抜高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の選考委員会が30日開かれ、大垣日大の2年連続7度目の出場が決定した。昨年果たせなかった、高橋正明監督率いる新生大垣日大の甲子園初勝利に向け、冬場に投打とともに〝スピード〟アップで高めたチーム力で、聖地に挑む。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

第98回選抜高校野球大会への出場を決め、帽子を投げて喜ぶ大垣日大ナイン=30日午後4時38分、安八郡神戸町末守(撮影・坂井萌香)

 ◆瞬発系のフィジカル鍛えて好投手攻略、聖地で躍進を

 名将阪口慶三監督を就任から19年間、副部長として支え続け、2024年にバトンを託された高橋監督。就任わずか1年で、秋季東海大会を制し、昨春、選抜出場を果たした。だが、初戦で西日本短大付(福岡)に0―6で完封負け。「甲子園の借りは甲子園で返す」を合い言葉に臨んだ夏は岐阜大会3回戦で県ナンバーワン右腕の帝京大可児・富田櫂成に0―1で屈した。

飛距離、打球スピードが高まった4番で投打の核・竹岡大貴=大垣日大高グラウンド

 新チームになり、昨秋の県大会では連覇を遂げ、東海でもベスト4になったが、準決勝で優勝校の中京大中京(愛知)投手陣を打ち崩せず4―6で惜敗。投打ともに数段のレベルアップの必要性を痛感させられた。

 さらにシーズン最終盤の県私立高校親善大会準々決勝で、プロ注目の中京の右腕鈴木悠悟を打てずに1―8でコールド負けしたことが、チーム変革に大きな転機をもたらした。

 高橋監督が「今年の県内で言えば鈴木君と県岐阜商の柴田(蒼亮)君に代表されるような好投手を打ち崩せる打線」への進化を目指し、今オフに傾注したのが、瞬発系の筋力トレーニングだ。

 投打とものレベルアップにフィジカルのアップは不可欠だが、昨年はパワー系に特化したことで、パワーを身につけることができた。今年は「好投手を打つためには、ヘッドスピードと体の切れを格段に高めること」と、筋力トレーニングでもジャンプなどの瞬発系を増やし、器具なども重量を軽くする代わりにスピードを重視するなどに切り替えた。...