岐阜県可児市と御嵩町にまたがる地域は、かつて「明智荘」と呼ばれていました。このあたりは戦国武将明智光秀ゆかりの地。光秀が生まれたとされる明智城や、明智氏歴代の墓所がある天龍寺など、関連する史跡があります。名鉄広見線の電車に乗って史跡を訪れました。

名鉄広見線を走る6000系電車=新可児-明智間

 名鉄広見線は、犬山(愛知県犬山市)-御嵩(御嵩町)を結ぶ路線です。今は新可児を境に運行系統が分割されていて、犬山-新可児間と新可児-御嵩間でそれぞれワンマン運転をしています。

 名鉄新可児駅は、JR可児駅と隣り合った位置にあります。構内には、広見線の御嵩方面への改札があります。御嵩までのワンマン運転が始まったときに設けられました。

明智城跡から見た名鉄広見線

 電車は6000系の2両編成。最近、各種の復刻塗装が行われています。この日の電車はスカーレット1色でした。

 新可児から明智までは1駅。かつてはこの間に2駅ありました。4分ほどで到着します。

 明智駅は無人駅。いま使っている線路は1本のみ。かつては八百津線の分岐駅で、ホームは1~3番線まで乗り場がありました。

【メモ】
名鉄 新可児-明智
所要時間:4分、運賃:250円

名鉄岐阜-明智
所要時間:1時間30分ほど(犬山、新可児で乗り換え)、運賃:900円
※運賃は3月16日の改訂後の金額

 明智駅から南に数分歩くと国道21号のバイパスに出ます。周辺にはホームセンターやスーパーなど大型店が並んでいます。さらに進むと、山際に田園が広がります。撮影日は春の陽気。汗ばむほどです。...