感謝状を受け取る粥川和貴さん=可児署

 岐阜県可児市川合の路上で倒れていた70代の女性に気付き、背負って自宅まで送り届けたとして、可児署は同所の会社員粥川和貴さん(29)に署長感謝状を贈った。現場は車同士が何とかすれ違える程度の狭い道路で、同署は「女性が車にひかれて命を落とす可能性もあった」としている。

 昨年12月19日午後5時30分ごろ、粥川さんは外食のために車を運転中、前方の路上でうつぶせで倒れている女性に、助手席の妻(27)が気付いた。女性は頭部から血を流していたが意識はしっかりしており、粥川さんが声を掛けると「散歩中に転んで、起き上がれなくなった」と話した。女性は、50メートルほど先に自宅があるといい、粥川さんは女性を送り届け、110番した。

 女性は病院に行ったものの、けがの手当てだけで済んだ。現場は、街灯がないため暗く、車の往来もあることから、命の危険もあったという。

 同署で後藤達網署長から感謝状を受け、粥川さんは「何とかしなければいけない、と無我夢中だった」と話した。後藤署長は「若い人の親切な行動がうれしい。命を救ったのと同じ」と感謝を伝えた。