園児たちに手洗いを促す職員=岐阜市入舟町、かぐや第一こども園

 子どもの新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。休校、休園、学級閉鎖となった小中高、保育園などは先月28日時点で全体の8・4%に当たる178施設に上り、その後も高い水準が続く。仕事を持つ親を支える保育園関係者は、園で感染が拡大しないよう細心の注意を払っている。

 一昨年こども園へ移行した岐阜市入舟町のかぐや第一こども園では1月中旬に1人の感染が確認され、学級閉鎖で対応した。坂玲園長は当時を振り返りつつ「働く親を支える施設でもあるので、相当の覚悟を持って感染防止に取り組んでいる」と使命感を口にする。

 設備による24時間の換気のほか、園児の定期的な手指の消毒や手洗い、窓の開け閉め、消毒、拭き掃除を徹底してきた。行動記録を確認するためこまめに写真を撮ったり、送迎バス内の換気をしたりと、警戒度を高めていた中での出来事だった。異年齢間の交流を大切にする園の方針にはそぐわないが、最近は市の指導で異なる年齢間の接触も避けるようにした。坂園長は「徹底しすぎるぐらいが、対策にはちょうどいい案配」と語り、園の事務室に人の背丈ほどに積まれた消毒用のウエットティッシュ入りの段ボールを指さした。

 岐阜市の公立保育所では、三輪南保育所が1月22日から31日まで全面休園となったのをはじめ、3日時点で私立保育所なども含めて3カ所が全面休園、4カ所が一部休園している。市子ども保育課の担当者は「異年齢児の交流を避けるなど、園内ではクラス単位で行動してもらい接触する人を最小限にする努力はしている。それでも、第5波までと比べると休園は相当数増えている」と話しており、感染対策を講じていても感染が広がっているオミクロン株の感染力の強さがうかがい知れる。

 岐阜市内の別の私立保育園では、園児らの毎日の検温や健康観察、こまめな手洗い、施設内や園児が触れるおもちゃなどの消毒を徹底。さらに、施設内に入れるのは園児だけに限定しているという。そのため、保護者からの園児の受け渡しは玄関先で短時間で済ませるようにしている。「本来は、送迎時に子どもたちの園での生活の様子を話したりする貴重な時間なのだが、コロナ禍でそれもできない」と園の関係者は話す。

 子どもを預ける保護者も影響を受けている。

 岐阜市の保育園に5歳の子どもを預けている30代の女性会社員は先月、園が9日間休園となり、仕事を休まざるを得なかった。自らも含め複数が休んでいるといい「仕事場は混乱していたはず。すごく迷惑を掛けたと思う」と気を落とす。自由に出歩くわけにもいかず、ほぼ自宅で過ごした子どもは「友だちに会いたい」と、情緒的にも一時不安定だったという。女性は「早く収まってほしい」と強く願った。