岐阜県勢3選手の銅メダル獲得をたたえる懸垂幕=県庁
フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真選手
スノーボード女子ビッグエアで銅メダルを獲得した村瀬心椛選手
ノルディックスキー複合男子団体で銅メダルを獲得した永井秀昭選手

 北京冬季五輪が20日閉幕した。冬季五輪では過去最多のメダル獲得となった日本勢の中で、フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真選手(24)=トヨタ自動車、岐阜第一高出=、スノーボード女子の村瀬心椛(ここも)選手(17)=ムラサキスポーツ、岐阜第一高=、ノルディックスキー複合男子の永井秀昭選手(38)=岐阜日野自動車=という岐阜県勢3選手が全員、銅メダルを獲得した。冬季スポーツの世界に岐阜の選手の強さを印象づけた大会となった。

 平昌に続き2度目の五輪出場となった堀島選手は、日本勢としても今大会初のメダルを獲得し、チームジャパンを勢いづけた。予選1回目では決勝に進めず厳しい出だしとなったが、予選2回目以降は徐々に自分の滑りを取り戻した。

 決勝3回目の滑りは圧巻だった。第1エアの着地の後にコブにはじかれたが、そこで崩れることなく、うまく立て直しトップスピードで駆け抜けた。コブにはじかれた瞬間は「諦めようかなと思ったぐらい危なかった」と振り返るが、「難しいコースの中で最後まで攻め切ることができた」と手応えも口にした。諦めない気持ちが悲願のメダルをたぐり寄せた。

 初出場の村瀬選手は、スロープスタイルとビッグエアの2種目に臨んだ。スロープスタイルは予選を2位で通過するが、決勝は3回とも最後のジャンプで着地に失敗し、10位に終わった。しかし、果敢に大技に挑む前向きな姿勢と気持ちの切り替えがビッグエアに好影響をもたらした。

 予選を2位通過すると、決勝では1回目から大技に成功、2回目も高さのあるエアを完璧に決め、冬季五輪での日本女子最年少メダリストとなった。大舞台でも動じない精神力の強さ、負けん気の強さがメダル獲得の原動力となった。同校スキー部の大場順二総監督は「フィジカル面を鍛えればもっと上にいける」と太鼓判を押す。

 3大会連続出場となった永井選手。団体の前に出場した個人ラージヒルは31位に終わったが、ベテランらしく調整し、団体に合わせてきた。後半距離では2走を務めオーストリア、ドイツの実力者に離されず力走した。「団体戦メンバーとしてメダル獲得に貢献できたことは、競技人生の中で最も輝かしいもの」と振り返ったように、メダルへの強い思いが実を結んだ。

 堀島、村瀬両選手は既に、4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪を見据えている。堀島選手は「見ていてわくわくするような選手でいられるよう努力する」、村瀬選手は「金メダルを取る」と力強く宣言した。