1月下旬に「東海北陸自動車道 カモシカで通行止め 飛騨清見IC~白川郷IC」とする道路交通情報が流れた。「大雨や大雪ではなく、カモシカで?」。インターネット上がざわついた。

 岐阜県警高速隊に当時の状況を聞いた。隊員が駆け付けると、国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが1頭。体長1メートル超で、「100キロほどと推定された」という。山と道路との境目にある柵以上の高さまで雪が積もった影響で、侵入したとみられる。

 特別天然記念物の動物を傷つけるのは、文化財保護法で禁止されている。中日本高速道路の「黄色いパトカー」も駆け付け、隊員と一緒に両手を大きく動かして森へ帰るよう促したという。

 人間の気持ちを察したのか、山へと姿を消し、約2時間後に通行止めは解除された。高速隊の幹部は「動物相手だから、言葉も通じない。どうしたものか…」と苦笑い。