壁を登る児童に手ほどきをする野口啓代さん(左)と渡部桂太さん(同2人目)=下呂市金山町金山、金山小学校

 岐阜県下呂市金山町金山の金山小学校体育館に、ボルダリング用の壁が設置された。昨年3月から休業状態となっている入浴施設「湯ったり館」(同町金山)から移設した。設置を記念し、東京五輪のスポーツクライミング女子で銅メダルを獲得した野口啓代さんと、ワールドカップで優勝経験のある渡部桂太さんが同校を訪れ、児童と交流した。

 

 移設された壁は幅5.4メートル、高さ3メートル。体育館ステージの壁に設けた。金山町では飛騨川などの大きな岩が、全国のボルダリング愛好者に親しまれていることから、地域活性化にも活用。市指定管理施設だった湯ったり館でも、2019年にボルダリング壁を設置していた。湯ったり館は計画していたリニューアルがコロナ禍で見通しが立たなくなり、指定管理期間の終了に合わせ一時休館。ボルダリング壁は持ち主の松岡林業の好意で寄贈されることになった。移設費や必要な備品の経費などには、地域住民らから募った寄付も充てられた。

 交流会では、6年生が野口さんと渡部さんの手ほどきを受けながら壁を登っていった。男子児童(12)は「難しかったが、登り切った達成感がある」と話した。野口さんは「みんなが頑張る姿を見られうれしい」と語った。

 野口さんに児童代表が質問を投げかける様子を全校に配信したり、記念撮影をしたりもした。また、保護者ら向けのトークショー動画の収録のほか、下呂温泉街の散策や金山町の岩場の視察も行った。