通常のさるぼぼ(左)よりも丸みのあるデザインが特徴の福福さるぼぼ
福福さるぼぼの胴体に綿を詰める「てとら」の利用者=高山市下切町、就労継続支援B型事業所てとら

 岐阜県の飛騨高山を代表する民芸品「さるぼぼ」の作り手不足の問題を受け、さるぼぼ作りの輪を福祉施設に広げる動きが始まっている。さるぼぼ製造会社オリジナル(高山市上岡本町)は、初心者でも比較的作りやすい「福福(ぷくぷく)さるぼぼ」を開発。飛騨地域の就労支援施設などが受注し、障害のある利用者らが作って試験販売を始めた。中澤淳社長(40)は「福祉の力を借りながら、飛騨や県を代表するブランドであるさるぼぼを後世に残していきたい」と力を込める。

 さるぼぼ作りは内職者によって支えられてきたが、...