新潟県地盤の第四北越銀行を傘下に持つ第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は24日、経営統合に向けての基本合意を同日の取締役会でそれぞれ決議すると発表した。2027年春をめどに統合し、持ち株会社の傘下に第四北越銀と群馬銀を置く方式を検討している。決定次第、速やかに開示するとしている。
経営統合により、企業規模を生かしたコストの削減や顧客獲得を加速させる狙いだ。両社は24日、午後4時から東京都内で記者会見。第四北越FGの殖栗道郎社長と、群馬銀の深井彰彦頭取が出席する。
グループ全体の規模や財務状況を示す連結総資産額は24年3月末の単純合算で21兆9560億円となる。地方銀行業界では、ふくおかフィナンシャルグループ、横浜銀行を中核とするコンコルディア・フィナンシャルグループに次いで3位になる見通しだ。
第四北越FGと群馬銀は既に協業関係にあり、21年12月に事業承継支援などの分野で業務提携。10行の地銀でシステムの共同化を目指す枠組み「TSUBASAアライアンス」にも参画している。