仙台市の「the spring men」はメンバー半数が弁護士の異色バンドだ。「ラブソングを歌わない」4人が4月にリリースした新曲は人生賛歌。暗いテーマの曲が多かったが、東日本大震災から14年がたち前向きに仕上げることができたという。ミュージックビデオ(MV)も初めて撮影。全ての収益を、岩手県大船渡市で2月に発生した山林火災の被災地に寄付する。
バンドは、弁護士のベース横田由樹さん(51)を中心にメンバーを入れ替え10年以上活動してきた。同じく弁護士のドラム宮本洋一さん(46)が2018年に加入。横田さんの妻が昨年、キーボードに加わった。
新曲「Sunlight Breaking Through」は、渡辺さんが中心となって作詞作曲を手がけ、メンバーが意見を交換しながら約1年かけて完成させた。
渡辺さんは震災を機に本格的に曲を作り始めたといい、これまでは「暗い歌詞やメロディーラインばかり」。それが復興までの道のりに思いをはせることで「雲間から光が差すような人生賛歌」を書けたという。