新潟県地盤の第四北越銀行を傘下に持つ第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は24日、2027年4月をめどに経営統合することで基本合意したと発表した。単純合算した連結総資産額で地方銀行業界3位の規模に躍り出る。金利のある世界の到来で重要性が増す預金獲得や貸し出しを強化する。ITへの投資や事務手続きの効率化も進める。
第四北越FGの名称を変更し、新たな持ち株会社とする。名称や本店所在地は今後詰める。傘下に第四北越銀と群馬銀を置く。両行の本店所在地はそれぞれ新潟市、前橋市で変えない。
第四北越FGの殖栗道郎社長と群馬銀の深井彰彦頭取は24日午後、東京都内で記者会見し、経営統合について説明した。
連結総資産は事業全体の規模や財務状況を示す指標だ。第四北越FGと群馬銀は24年3月末時点で計21兆9560億円。常陽銀行と足利銀行を傘下に置くめぶきフィナンシャルグループ、千葉銀行と激しく競り合う規模になる。