【ニューヨーク共同】ハーバード大は29日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、学内でユダヤ人、アラブ人の双方に対する差別的な言動や偏見、偏向などが確認されたと発表した。ガーバー学長は差別根絶や偏向是正に向け「見解の多様性を促進する取り組みを加速させる」と述べた。授業や研究、入学方針の見直しが検討されている。米メディアが伝えた。

 親イスラエル姿勢が鮮明なトランプ政権はイスラエルに抗議する大学での学生デモや、大学の多様性・公平性・包括性(DEI)重視の方針を問題視。各地の大学に補助金凍結などを通じて圧力をかけている。ハーバード大は補助金凍結などは違法だとして提訴し、対立している。