東北自動車道上り線の事故現場から撤去される車両=27日、栃木県那須塩原市

 栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で計3人が死亡した逆走多重事故の発生前、逆走車と酷似した車が下り線を走行してインターチェンジ(IC)の料金所を通過し、直後にUターンして再び進入した可能性があることが30日、捜査関係者への取材で分かった。再進入後に逆走を始めたとみられ、県警が背景を調べる。

 捜査関係者によると、事故があった26日夜、逆走車と似た車が黒磯板室ICの料金所を通過し、1分もたたないうちに料金所に戻る様子が監視カメラに写っていた。

 再び東北道に入った逆走車は路肩を走行し、ICから500mほどの場所で接触事故を起こした。さらに2・7キロ進み、乗用車と正面衝突した。