【北京共同】日中戦争中に旧満州(現中国東北部)で細菌兵器の開発を進めた旧日本軍の関東軍防疫給水部(731部隊)を題材にした映画が中国で7月31日に公開される。戦後80年の節目に合わせた上映で中国国民の対日世論が悪化するのではないかと、日本政府関係者は注視している。
中国は今年、抗日戦争勝利80年の記念行事を大々的に開催する方針。9月3日の抗日戦争勝利記念日には軍事パレードを実施する。
中国メディアによると、映画「731」は戦中の東北部が舞台。登場人物の運命の曲折を描きながら、捕虜への人体実験を行っていた731部隊の「罪状」を明らかにする内容で「反戦」を主題にしているという。