マイクロプラスチックの調査場所と粒子数

 直径5ミリ以下のマイクロプラスチックの分布について、世界の海洋の研究データ10年分を解析した結果、あらゆる水深に広がっていることが明らかになったと、海洋研究開発機構などの国際チームが30日付英科学誌ネイチャーに発表した。北極の深海でも高い濃度だった。

 チームは、2014〜24年に世界各地の研究機関などが集めた計1885カ所での海水面から水深約5300メートルまでのデータを解析した。粒子の数は中央値で1立方メートル当たり205個だった。北極の水深2500メートルでは同200個が確認された。

 大西洋を南北に横断する調査では水深100〜270メートルで同1100個だった。