小学生をはねたとみられる車両を調べる警察官ら=1日午後2時42分、大阪市西成区

 大阪市西成区で小学生7人が故意に車ではねられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された男を確保した70代男性が府警に「車が、校門近くでふらつくように走行した後、小学生の列に寄せるよう近づいてはねた」と話していることが2日、府警への取材で分かった。府警は、小学生を狙った経緯や詳しい動機を調べる。

 府警によると、現行犯逮捕されたのは東京都東村山市、無職矢沢勇希容疑者(28)。70代男性は府警の元警察官で、7人が通う小学校で下校の見守り活動をしていた。

 容疑者の車がふらつくように走っていたため、男性が視線を向けていたところ、車が小学生に衝突。停車した後、男性がドアを開けて容疑者を車外に連れ出し、駆け付けた警察官に引き渡した。

 事件は1日午後1時35分ごろ発生。近くの市立千本小に通う小学2、3年の児童7人がはねられた。1人が重傷で、6人は軽傷だった。容疑者は調べに「全てが嫌になった。車でひき殺そうとした」と供述している。車はスポーツタイプ多目的車(SUV)で、レンタカーとみられる。同乗者はいなかった。