知床横断道路の羅臼町側のゲートを開ける関係者=2日午前、北海道・知床半島

 北海道・知床半島で、昨年11月から全面通行止めとなっていた知床横断道路(国道334号)が2日、約半年ぶりに開通した。国土交通省によると、平年は大型連休前の4月下旬に開通するが、雪の影響で2015年以来10年ぶりに5月にずれ込んだ。世界自然遺産登録20周年となる7月を前に、観光シーズンが本格化する。

 半島東側の羅臼町と、西側の斜里町を結ぶ横断道路のうち約23・8キロの区間が規制されていた。ほぼ真ん中にある名所「知床峠」は2日午前、霧に包まれて間近にそびえる羅臼岳(1660メートル)は見えなかったが、観光客らは案内板を見たり記念撮影をしたりして楽しんだ。