【キーウ共同】ウクライナの情報機関・国防省情報総局は3日、ロシア南部の黒海沿岸ノボロシースク近海で海洋無人艇マグラを使った作戦を2日に実施し、ロシアの戦闘機スホイ30をミサイルで撃墜したと発表した。撃墜場面だとする映像も公開した。情報総局は「海洋無人艇が戦闘機を撃墜するのは世界で初めて」と主張した。
ウクライナとロシアの両軍は、無人機による作戦を広範囲で拡大している。
今回の作戦はウクライナ保安局(SBU)や軍と協力して実施したという。情報総局は「推定価格5千万ドル(約72億円)の戦闘機は上空で火に包まれ海に落下した」と戦果を強調した。
ウクライナメディアなどによると、マグラは全長約5・5メートル。無線操縦で最大約800キロの航行が可能で、重量約300キロのミサイルなどを積載できる。
情報総局は、昨年12月にマグラを使った作戦でロシア軍のMi8ヘリコプターを撃墜したと主張している。