【オマハ共同】米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(94)が3日、米中西部ネブラスカ州オマハで開かれた投資会社バークシャー・ハサウェイの株主総会で、最高経営責任者(CEO)を2025年末に退任する意向を表明した。後任にはグレッグ・アベル副会長(62)が就く。会長職を続けるかどうかは明言しなかった。
バフェット氏は1965年に経営不振だった繊維会社バークシャー・ハサウェイを買収して経営権を握り、その後投資会社に転換。約60年にわたって経営を担ってきた。日本の五大商社や、保険や鉄道、エネルギーや食品など多様な事業に投資してきた。米メディアによると、バークシャーの時価総額は約1兆1千億ドル(約160兆円)に上るという。
バフェット氏は、退任後も会社の経営に一定の関与を続ける意向をにじませ、保有する同社株について「売却するつもりはない」とも語った。