メキシコのシェインバウム大統領(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】メキシコ政府は3日、シェインバウム大統領がトランプ米大統領との過去の電話会談で、麻薬組織対策のために米軍をメキシコに派遣する提案を受けたと声明で明らかにした。シェインバウム氏は、領土と主権は不可侵だと伝え「互いに協力はできるが米軍を受け入れることは決してない」と拒否したとしている。

 トランプ氏は、合成麻薬フェンタニルのメキシコからの流入を問題視している。声明によると、シェインバウム氏に「麻薬組織との戦いで協力できることはないか」と問い、軍の派遣を打診したという。