【ウィーン共同】東欧ルーマニアのチョラク首相(57)は5日、首相を辞任すると表明した。4日投開票のやり直しの大統領選第1回投票で、支援していた連立与党3党の統一候補アントネスク元上院議長(65)が3位に沈み、決選投票に残れなかったことから、事実上の引責辞任となる。18日に行われる決選投票を前に、ルーマニアの政治混迷は深まった。
チョラク氏は第1党で中道左派の与党、社会民主党の党首。親欧州連合(EU)路線など現政権の政策継続を訴えるアントネスク氏を支援していた。チョラク氏は5日「投票結果を見れば、連立与党にもはや正当性はない」と述べ、社会民主党が連立から離脱する方針も明らかにした。