【ワシントン、カイロ共同】トランプ米大統領は6日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海やアデン湾などで続ける船舶攻撃を止めると米側に伝えてきたため、フーシ派空爆を停止すると明らかにした。オマーン外務省は協議を仲介し、双方が停戦で合意したと発表。フーシ派幹部は共同通信の取材に「米国が空爆を止める限り、米国船への攻撃はしない」と表明した。
紅海は欧州とアジアを結ぶ重要航路。フーシ派は敵対するイスラエルや米国の関連船舶だと主張して攻撃を繰り返し、商船が大幅な航路変更を迫られていた。ただ、フーシ派幹部はイスラエル関連船舶への攻撃は続けるとしており、国際的な物流網の回復につながるかどうかは不透明だ。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に「非常に前向きな動きだ。彼らはこれ以上、戦いたくないと言っている。彼らは屈服した」と強調。同席したルビオ国務長官も「フーシ派は世界の海上輸送を脅かしており、われわれの任務はそれを止めることだった」と説明した。