米航空宇宙局(NASA)は7日までに、ソ連が1972年に打ち上げたまま地球を周回していた金星探査機「コスモス482号」の重さ500キロ近い残骸が今月10日ごろ、地球に落下するとの予測を明らかにした。金星の厚い大気に突入し着陸するよう設計されているため、地球の大気中でも燃え尽きず、地上に到達する恐れがある。
6日時点の予測では、落下は9〜11日の間。範囲は北緯52度〜南緯52度と広く、日本全体も収まる。今後絞り込むが、直前まで相当の不確実性は残るとみている。
コスモス482号は金星に向かうエンジン噴射がうまくいかず、着陸機部分が地球周回軌道にとどまったとみられる。