【ローマ共同】世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の頂点に立つ次期ローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が7日午後(日本時間8日未明)、バチカンのシスティーナ礼拝堂で始まった。枢機卿らによる1回目の投票後、礼拝堂の煙突から「選出されなかった」ことを示す黒い煙が上がった。選出は8日以降に持ち越しとなった。
投票には133人が参加。開始に先立って礼拝堂に入り、一人一人が聖書に手を置いて秘密の厳守などを宣誓。教皇庁儀典長の「エクストラ・オムネス」(ラテン語で「部外者は退出せよ」の意味)という言葉の後、会場の扉が閉められた。
礼拝堂に近いサンピエトロ広場では次期教皇の選出を待ちわびた4万人以上の信者らが「あー、黒だ」と落胆の声を上げた。
枢機卿らは2日目の8日午前(日本時間同日午後)に再び集まり、投票を再開。同日以降は基本的に午前に2回、午後に2回、投票が実施される。