8日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台前半で取引された。

 午後5時現在は前日比1円13銭円安ドル高の1ドル=144円31〜33銭。ユーロは34銭円安ユーロ高の1ユーロ=163円03〜07銭。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が早期の利下げに慎重な姿勢を見せたことなどから、円を売ってドルを買う動きが優勢となった。

 市場関係者は「米英関税交渉が合意すると伝わり、他国に波及するとの期待感からリスク回避姿勢が後退し、比較的安全な資産とされる円を売る動きが進んだ面もある」と指摘した。