稽古する大の里(手前)=9日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋

 大相撲夏場所(11日初日・両国国技館)で横綱昇進を目指す大関大の里は9日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で三段目力士と6番取ったほか、四股、すり足、てっぽうで汗を流した。10日は朝から日本相撲協会の公式行事に出席するため、この日が場所前最後の稽古。「自分のやるべきことをやれば見えてくる」と自信を漂わせた。

 綱とりへいきなり試練が訪れた。初日と2日目の対戦相手が決まり、優勝した先場所の本割でともに敗れた若元春と小結高安が組まれた。「嫌な残像があるので、その分しっかりと稽古してきた。序盤を乗り越えたらいいものが出てくる。体も動いてくるし、星も伸びてくる」と意気込んだ。