瑞穂市の長良川で見つかったワニガメの幼体とみられる生き物=10日午後、岐阜市内

 人の手足をかみちぎるほどかむ力が強いとされる「特定動物」のワニガメの幼体とみられる生き物が、岐阜県瑞穂市の長良川右岸で見つかっていたことが10日、分かった。県漁業協同組合連合会(県漁協)の委託でコクチバスの駆除に携わる男性が見回り中に発見した。

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 見つけたのは岐阜市の男性(72)。5日午前、瑞穂市の穂積大橋付近でコクチバスの産卵床がないか見回っていたところ、長良川右岸の水と砂地の間で発見。体長は4センチほどで生まれたばかりとみられ、「かわいらしいイシガメだ」と思って持ち帰り、甲羅に付いた泥をたわしで洗い流したところ、ワニガメに見られるギザギザの模様が現れたことから、9日に写真を撮影して県に送った。

 ワニガメは外来種で動物愛護法で人に危害を加える可能性のある「特定動物」に指定されており、2020年からは新たにペットとして飼育することが禁止されている。男性は「卵からかえった幼体が他にもいるかもしれない。人知れず成長していたら川の生態系を脅かしかねない」と懸念した。