【キーウ共同】英仏独ポーランドの4首脳が10日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談する。トランプ米政権が進める和平仲介への連携を確認し、米国が提示した「30日間の無条件停戦」をロシアに受け入れるよう要求。和平達成後の部隊派遣についても協議する。英政府が発表した。
ロシアの侵攻開始以降、4カ国の首脳がキーウを同時に訪問するのは初めて。ドイツのメルツ首相は就任後、初訪問となる。中国やブラジルの首脳らがロシアを訪れ、9日に対ドイツ戦勝80年を祝う軍事パレードに参加したことを念頭に、欧米が結束してロシアと友好国に対抗する姿勢を示す狙いがありそうだ。
30日間の無条件停戦を巡っては、ウクライナが受け入れ姿勢を示したものの、ロシアが停戦には条件が付くとして即時受諾を拒否したため、実現していない。
トランプ大統領は8日にゼレンスキー氏と電話会談し、無条件停戦を受け入れる意思を再確認。ロシアが順守しなければ欧州諸国と共に追加制裁を科すと警告していた。