ベセント米財務長官=4月、ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】ベセント米財務長官は9日、連邦政府の財政資金が8月に枯渇する可能性が高いとし、7月中旬までに、政府の借り入れを制限する債務上限を引き上げるか、停止するよう議会に求めた。

 ベセント氏は、共和党のジョンソン下院議長に宛てた書簡で、債務上限の引き上げや停止がない場合は「米国の金融システムに大混乱が生じ、米国の安全保障と世界のリーダーとしての地位が弱まる」と警告した。

 2023年には債務不履行が懸念される状況に追い込まれ、米長期国債の格付けが引き下げられた。