大阪・関西万博で、4月13日の開幕に準備が間に合わなかった海外パビリオンの人気が上昇中だ。建設が遅れたインドは、開館前から未完成の建物を撮影する来場者が絶えず、かえって話題に。他の国もユニークなプレゼントや伝統芸能でもてなし、出遅れた分の巻き返しを図っている。
「笑顔をキープして」。開幕から18日遅れで開館したインド館で今月8日昼、来場者約40人がヨガのポーズを取っていた。1日3回、インド政府が認めた講師が無料で教える本格コースだ。
同館によると、来館者は1日当たり1万人を超えるという。ガリマ・ミタル館長は「皆さんが楽しみ、インドを訪れる人が増えてほしい」と語る。
4月16日に開館したブラジルは、同国の衣装「パランゴレ」から着想を得たオレンジやピンクのカラフルなマントが注目を集める。毎日約千枚を来館者に無作為に配っているといい、担当者は「もらえたらラッキー」と話す。
4月30日開館のベトナムは1日に4回披露される伝統楽器の演奏と水上人形劇が人気で、連日人だかりができている。