日本伝統の「板倉構法」で再建された木造住宅=10日午前、富山県氷見市

 昨年の能登半島地震で半壊認定され、日本伝統の「板倉構法」で再建した木造住宅の見学会が10日、富山県氷見市で開かれた。地震で被害の大きかった石川県奥能登地域を含め、富山県内外から見学者が訪れ、開放感のある内装や木目の美しさに感嘆の声が上がった。

 板倉構法は、柱と柱の間に厚いスギの板を落とし込んで壁を作る建築法。古くから神社や穀物倉庫の建造に用いられてきた。室内の温度や湿度が一定に保たれ、くぎや接着剤を使わないので再利用しやすいのが特徴。

 石川県珠洲市の不動産賃貸業柚寛也さん(32)は、市内で移住者用の拠点づくりを計画中で「初めて見たがすてきだった。参考にしたい」と感激していた。