太平洋戦争中、長崎市幸町にあった「福岡俘虜収容所第14分所」に収容され、原爆や病気で命を落とした外国人捕虜たちの追悼式が10日、長崎原爆資料館前にある追悼記念碑前で開かれた。オランダ人の元捕虜の息子ロブ・シュカウテンさん(66)は「平和とは対立ではなく対話を選ぶことだ」と訴えた。
遺族や在日オランダ大使館関係者ら計80人超が参列し、原爆投下時刻の午前11時2分に黙とうをささげ、献花した。
アネッテ・スペイヤースさん(59)の祖父はインドネシアで日本軍に捕らえられたオランダ人捕虜で、最終的に同分所に収容され、終戦の約5カ月前に死去した。