ノルディックスキーの世界選手権複合混合団体の後半距離でオーストリア選手(左)と交錯する最終走者の山本涼太=2月、トロンヘイム(共同)

 国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は9日、ノルディックスキー複合の距離で、先行している選手が追い抜こうとする選手の進路を妨害することを禁じる新規則を導入すると発表した。6月の総会で正式に決まる。ブロックしたり体当たりしたりすると、失格になる可能性もある。

 2月28日に行われた世界選手権の混合団体後半距離で、日本の最終走者、山本涼太(長野日野自動車)は3位争いをしていたゴールの直前で、急に進路変更したオーストリア選手に前をふさがれて4位にとどまった。

 日本は抗議したが、認められなかった。明確なルールがなかったため、審議に1時間以上を要し、物議を醸していた。(共同)