全日本民主医療機関連合会(民医連)は12日、経済的な困窮により受診が遅れ、その後死亡した人が2024年に48人いたとの調査結果を発表した。前年と同数だった。うち18人が不安定な収入、失業の影響で国民健康保険料を払えないことなどにより無保険だった。担当者は「必要な医療をためらわせないように改善するべきだ」と訴えている。

 加盟の病院や診療所計692事業所を対象に調査。男性41人、女性7人だった。世帯構成では1人暮らしが約6割の30人。

 正規の保険証を持っていても、窓口での自己負担や医薬品代の負担を心配して受診しないケースも多いと指摘した。年金受給額が少なく受診を控えた事例もあった。