12日、ワシントンのホワイトハウスで記者の質問に答えるトランプ米大統領(AP=共同)

 【リヤド共同】トランプ米大統領は12日、サウジアラビアとカタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国歴訪に向け、ワシントン近郊の米軍基地を出発した。米メディアによると対米投資や武器売却を巡る総額1兆ドル(約148兆円)規模の合意を目指す。出発前にホワイトハウスで記者会見し「歴史的な外遊」になると説明した。

 2期目就任後、初の本格的な外遊となる。歴訪は13〜16日の予定。イラン核問題や、米国とカタールが仲介するパレスチナ自治区ガザの停戦交渉、サウジが協議の場を提供するロシアとウクライナの和平交渉なども議題に上る見通し。

 トランプ氏は出発前「われわれは3カ国を守り続ける」と述べ、安全保障面でも支援すると強調したが、米ニュースサイト、アクシオスは、今回の外遊で外交や安保は「主目的ではない」とする関係筋の声を伝えた。

 ロシアのプーチン大統領がウクライナとの直接交渉を15日にトルコ・イスタンブールで再開すると提案したことを受け、現地で仲介する可能性に言及しており、予定を変更する可能性もある。