国連総会の非公式会合で説明するグテレス事務総長(左から3人目)=12日、米ニューヨーク(国連提供、共同)

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は12日、国連創設80年を迎えるに当たり、コスト削減と業務効率化のため、組織の統廃合を検討していると表明した。「平和と安全保障」「開発」「人道支援」など7項目に整理して構造改革案を決める。9月に改革案を基にした予算案を加盟国に提示すると説明した。国連総会の非公式会合で明らかにした。

 「米国第一」を掲げるトランプ政権は人道支援などに関わる国連関係機関への資金拠出を大幅に削減。資金不足が懸念される国連は3月、改革に向けた特別チームを設置していた。

 グテレス氏は「不確実な時代に組織を強化するための取り組みだ」と協力を呼びかけた。