岐阜県瑞穂市の長良川でワニガメの幼体とみられる生き物が見つかった問題で、県は12日、生き物が特定外来生物であるカミツキガメの幼体だったと発表した。県環境生活政策課は「疑わしい個体を発見した場合にはむやみに近づかず、市町村や県に連絡してほしい」と呼びかけている。
回答者全員にクオカード500円プレゼント!アンケート実施中!県によると、カミツキガメは9日に穂積大橋の上流50メートル付近の長良川右岸で長良川漁業協同組合員が発見した。12日に県職員が回収し、専門家がカミツキガメだと特定した。他にもカミツキガメがいないか発見場所付近を県職員が調査したが、この日は新たな個体は見つからなかったという。
カミツキガメはかまれるとけがをする恐れがあるほか、捕食などによる生態系への影響も懸念され、飼育や販売が禁止されている。
見つかったカミツキガメを確認した岐阜大応用生物科学部の楠田哲士教授によると、甲羅の長さは約3センチで重さは11グラム、性別は不明だという。長良川水系での幼体の発見例は今回で3例目で、「カミツキガメが定着している可能性が高い。継続的に捕獲を進める必要がある」と指摘した。