今年1月、四国電力伊方原発2号機(愛媛県伊方町)の原子炉補助建家で発生した火災は、作業員が混ぜ合わせた資材が自然発火したことが原因とみられることが13日、分かった。同社は8日付で愛媛県などに報告書を提出した。
四国電によると、資材は腐食する可能性があるボルト部品を覆う目的で使用。余った資材を廃棄するため投入した硬化剤の混合比率が高く、化学反応で発熱したと推定されるという。同社は取扱説明書に定められた混合比率を守るよう作業員や協力会社に周知した。
補助建家には、使用済み核燃料プールがあり、出火場所は別のフロアだった。火災は1月10日に発生。放射性物質の周囲への漏れはなかった。