三井物産が運営に携わる世界初の「e―メタノール」量産工場=12日、デンマーク・オーベンロー(共同)

 【オーベンロー共同】二酸化炭素(CO2)の排出が少ない合成燃料「e―メタノール」の世界初の量産をデンマーク南部オーベンローで始めたと、工場の運営会社が13日発表した。三井物産が運営に参画。地球温暖化対策で需要増加が見込まれており、デンマークの大手玩具メーカー、レゴの製品原料や、コンテナ船の燃料として供給する。将来的には日本企業への販売も検討している。

 太陽光など再生可能エネルギー由来の電力を活用して生成した水素と、近隣の施設で回収したCO2を合成してe―メタノールを生産する。年間の生産能力は約4万2千トン。レゴのほか、デンマークの製薬会社ノボノルディスクなどに供給する。