富山地裁

 富山県黒部市の自宅で、当時高校生だった長女福山里帆さん(25)に性的暴行をしたとして、準強姦罪に問われた父親で無職大門広治被告(53)の公判が13日、富山地裁で開かれた。検察側証人として福山さんの元交際相手の男性が出廷し「(福山さんが)自分が犠牲になればいいと話していた」と証言した。

 当時高校1年生だった男性は尋問で、交際していた中学3年生の福山さんが号泣しながら父親からの性被害を打ち明けたと振り返った。「拒否したら(被告が)妹に手を出すのではないか。自分が犠牲になれば」と話していたと明かした。

 福山さんは24年3月、実名を公表し、数年にわたる被害を訴えている。